【地域おこし協力隊】与謝野町、観光するならここ② ~江山文庫②~

どうも。うぇい。です。

地域おこし協力隊として2019年4月より京都府は与謝郡与謝野町にて魅力化コーディネーターとして活動することになったので、まずは町のことを知ろう、ということで色々活動させてもらっております。

と、言っても、18日までは家なき子なので、与謝野⇔神戸を行ったり来たりしているそんな今。
その間、与謝野のことを知る、ということで担当の方に関係各所に挨拶周り、与謝野を知るための研修(という名の観光)に連れて行ってもらってまして、そんな中で与謝野いいところを知ってもらいたい!観光するならここ!って所も紹介していこう、第2弾でございます。

第2弾は長編にて、今回は後編でございます。
紹介したは江山文庫。
前回は江山文庫、というか、俳句・短歌にまつわるあれこれに関して紹介したんやけど、今回は後編。
江山文庫、というより、俳句・短歌の楽しみ方、についてご紹介。

江山文庫では、企画展として、展示会をたびたびするらしく、今されているのは「絵とことばの競演」

ポスター

残念ながら作品は写真撮影禁止だから全部は紹介はできないんだけど、ポスターに掲載されている作品ももちろん展示物。

展示されているところの入り口こんな感じ

ところで、皆さん俳句と短歌ってどんなイメージある?
うちは
五・七・五とか五・七・五・七・七の世界でその中で情緒とか情景とかも盛り込んで表現するもの。
季語とかややこしぃ。
これのよさが分からない。
とか、そんなイメージしかなかったんだよねぇ。

けど、やっぱり分かっている人からきちんと聞くとこの奥深さたるや。

今回は絵とことばの競演ということで
【絵+俳句/短歌】
の作品ばかりが展示されてたんだけどね。

俳句にしても短歌にしても、「相手に想像させる余地を残す」って言うところが共通してて。
だから、絵が描かれてるんだけど、それも、俳句短歌の内容そのものずばりを書くのではなく、より情景をイメージさせるような、そんな感じで絵が書かれていたりするんだって。

掛け軸とかだと、昔は床の間に飾られてたりするから、客人との最初のアイスブレイクに歌の内容について触れたり、そしてそれに対しての絵に関して触れたりして、場を和ませてから本題に入る・っていうことをしてたんだって。
オツだよねぇ。

どれにも共通しているのは「想像を働かせる」というところで、
“こんな風に表記しているのは何でだろう”
とか
“こんな風に描いたのは何でなんだろう”
とか、そんなイメージを働かせる世界みたいで。
【これが正解】っていうのがないんだよね。''
どれも正解・なんだよねぇ。

昔の人はそうやって感性とか想像力を養ってたのか・と思うと、本当すごいし、想像力が割りと乏しいうちとしては非常にそういう環境がうらやましい、とか思ったりして。

ちなみにさ。
ポスターの右側に舞妓さんみたいな絵の作品あるやん?
これ花魁さんやねんて。
(ウチはこの花魁さんの作品が結構好き。かわいくない?)

この作品さ、すごい簡単な感じで書かれてるのに、花魁さんってわかるやん?
全てを克明に書いているわけでもなく、「一部省略して」書いてたり、デフォルメして書いていたりするわけやけどさ、こういう表現方法が今の日本の漫画に繋がってるんだって。
デフォルメしたりさ、全部を克明に書かなくても何かが分かる感じとか、アメリカの漫画のように線がくっきり!はっきり!じゃなくて、柔らかい感じで表現されてたりするのは、こういった昔の絵のスタンスを受け継いでるからなんだって。

そう考えるとさぁ、すごいよね。起源はそんな前からなんか!みたいな。

そういった感性感覚すべてが「おしゃれだなぁ」って思うわけで。
現代には忘れられているもの、おざなりになってしまっている部分だよなぁ、と。

「空白を読む」
とかさ
「想像する余地を与える」
とかさ。

正解を知らないと落ち着かない・みたいな、ウチに必要な感性感覚やな、っていうのをつくづく感じる次第でして。

字体にしてもさ、ただきれいに書くのではなく、その絵とか歌にあわせた字体で書いたりさ。
今もいろんなフォントがあるけどさ、昔から同じようなことを手書きでやってたんだよねぇ。

ちなみに。
昔の人は
「俳句やるんだったらもう俳句しかしない!」
とか
「あいつ歌人のくせに俳句詠んでやがる」
とか、「これって決めたらそれしかしちゃだめ」っていう、そんな文化ではなく、
「今日は短歌な気分だから短歌詠も」
「今日は絵描きたいから絵を描こう。描いたら俳句も詠みたくなったから俳句も詠んじゃえ」
って感じで、ゆるい文化というか、フレキシブルな文化だったみたい。

それぞれに壁がない。そんな文化。

なんかさ、そういうゆるさもまたいいなぁとか思って。
そんな感じの作品もあったんだよね。画家さんだけど、絵と俳句・短歌が一緒、みたいなそんな作品。

それがさ、うまいんだ。また。
絵だけじゃなくて俳句もその書かれている字も。

やりたいことをやりたいときにのびのびやれているからなのかもしれないけど、なんか、めっちゃうまかった。
なんか
「これって決めたらそれしかしたらあかん!」
「この役割しかしたらあかん!」
そんな風に結構物事を考える癖があるから、そうじゃなくていいんだよ、っていうのをこの展示会を通して、気づかせてもらったっていうか、なんかそんな感じ。

とりあえず。
やっぱり詳しい人がいることがめちゃくちゃ大事で。
面白く、分かりやすく、深いところまで教えてもらいながら、その作品の背景を知りながら作品を見ると、全然面白さ・感じ方が違うな、と。

ってことで、この展示会は4月14日までやけど、次はまた違う展示会をやるみたいで1年通してなにかしらの展示会をやってるみたいなので、教養を深めるためにも、短歌・俳句を楽しむきっかけにするにしてもいいんじゃないかな、なんて思わせてもらったそんな場所でした。

江山文庫HP
http://www.kyt-net.jp/kozan/index.html
(展示会スケジュールはこちら(19年4月9日時点では30年度))
http://www.kyt-net.jp/kozan/ske.html

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